この記事でわかること
- 「自社を動物に例えると?」とAIに頼むと、自社の強み・弱みを言葉にする最初の一歩になる。AIへの頼み方を書いた文(プロンプト)を、そのまま載せる。
- そのままコピーして使える頼み方を載せ、当社で実際に試した結果を、AIの答えのまま載せる。
- AIに入れてよいのは、ホームページに載っている情報だけ。答えは参考で、最後は人が確かめる。
自社を動物に例えるとAIに頼む自社分析のプロンプトを、コピーして使える形で紹介。Claudeで試した結果と、入れてよい情報、答えの確かめ方も解説します。

この記事でわかること
結論は、例えを入口にすると、分析の型を知らなくても、自社を言葉にしやすいということです。ただし、答えは占いのような「見立て」であり、診断ではありません。
AIに自分のことを語らせる遊びは、海外で話題になりました。この記事は、その遊びを会社に置き換えて使います。
2024年10月、海外のニュースサイトが、AIに「これまでのやり取りから、自分でも知らない自分のことを一つ教えて」と頼むのが流行していると伝えました。AIが過去のやり取りを覚えておく機能(メモリ機能)をオンにしている人向けの遊びです。出典:Digital Information World「You'll Be Amazed How Closely ChatGPT Pays Attention After Asking This One Question」(2024)
2025年6月には、別のサイトが、AIに自分のことを語らせる頼み方を12個紹介しました。出典:BGR「12 ChatGPT Prompts That Will Reveal What The AI Knows About You」(2025)
2026年5月には、日本でも、ChatGPTに「AI自身の姿」を描かせる遊びがXで広がったと報じられました。出典:TOY-PEOPLE.COM「ChatGPTに「君の自撮り送って」と頼んだらまさかの美少女が爆誕! Xで「AIの自撮り」チャレンジがブームに」(2026)
メモ
「自分を動物に例えると?」そのものが流行したと報じた記事は、調べた範囲では見つかっていません。この記事は、上の流れを手がかりにした当社の置き換えです。
AIに動物へ例えてもらう遊びを紹介するMedia.ioのページ「ChatGPT動物占い|自分を動物に例えるAI診断・画像プロンプト」には、注意書きがあります。正式な心理検査ではなく、AIが受けた印象を動物にたとえるものです。結果は入力内容で変わります。出典:Media.io「ChatGPT動物占い|自分を動物に例えるAI診断・画像プロンプト」(公開日の記載なし)
Hakky の解説記事も、偏りを挙げています。AIは、特定の企業の強みを過大に、弱みを過小に評価する可能性があります。出典:株式会社Hakky「【事例付き】ChatGPTでSWOT分析|プロンプトと注意点」(2026)
だから、答えは「正解」ではなく「話のきっかけ」として使います。使い方は答えは最後に人が確かめるで説明します。
結論は、下の頼み方を、[ ]の所だけ自社の言葉に入れ替えて、AIに貼ることです。貼る先は、ChatGPT や Claude のような、文字で話しかけるAIです(この記事で試したのは Claude です)。入れる情報は入れてよい情報・入れない情報の範囲だけにします。
流れは次のとおりです。最後の「人が確かめる」所がいちばん大事です。
最後の「社員の印象と比べる」は、AIではなく人が行う。
次の文をコピーして、[ ]の所を入れ替えます。
あなたは、中小企業の社長の相談に乗ってきた、落ち着いた相談相手です。
下の「会社の情報」だけを材料にして、自社を動物に例えるところから始め、強み・弱みと次の一手を整理してください。
情報にないことは推測で作らず、分からない点は「不明」と書いてください。数字は書かないでください。
【会社の情報】
- 会社名:[会社名]
- 事業内容:[事業内容]
- 主なお客様:[主なお客様]
- 主な商品・サービス:[主な商品・サービス]
- 自社の強みだと思うこと:[自社の強みだと思うこと]
- 気になっている課題:[気になっている課題]
【お願いすること】
1. この会社を動物に例えると何ですか。その動物を選んだ理由を、上の情報のどの部分から考えたかを添えて、3行以内で教えてください。
2. その例えを手がかりに、この会社の強みを3つ、弱みを3つ挙げてください。それぞれに、上の情報のどこから言えるかを一言添えてください。
3. 弱みの中から一つを選び、社長が来週から始められる次の一手を一つだけ提案してください。
4. 最後に、この答えが当たっているかを確かめるために、社員や取引先に聞いてみるとよい質問を3つ挙げてください。
【出力の形】
見出しを付けて、箇条書きで、やさしい言葉で書いてください。
この頼み方は当社が書いたものです。1行目で相談相手という「役割」を与え、最後で「出力の形」を決めています。答えは、例え、強み・弱み、次の一手の3段階で出てきます。
入れ替える所は6つです。ホームページに載せている程度の言葉で足ります。数字は入れなくて構いません。
| 入れ替える所 | 何を書くか |
|---|---|
| [会社名] | 会社の名前 |
| [事業内容] | 何をしている会社か。ホームページの紹介文程度 |
| [主なお客様] | どんなお客様に向けているか |
| [主な商品・サービス] | 商品・サービスの名前と、ひと言の説明 |
| [自社の強みだと思うこと] | 社長が強みだと思うこと。思いつかなければ「(記載なし)」 |
| [気になっている課題] | 気になっていること。なければ「(記載なし)」 |
「(記載なし)」と入れておくと、当社の試しでは、AIはその項目を弱みとして扱い、分からない点は「不明」と書きました。ただし、毎回そうなるとは限りません。
自社分析の頼み方には、いくつかの型があります。SWOT(スウォット)は、自社の強み・弱みと、外の追い風・向かい風を4つに分けて整理する、経営でよく使う枠組みです。解説記事が紹介する型と、この記事の型を比べます。
| 型 | 準備する情報の量 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 動物に例える(この記事) | 6項目。公開情報だけで足りる | まず自社を言葉にする最初の一歩 |
| SWOT分析 | 内部と外部の情報(業界の動き、競合など) | 強み・弱み・機会・脅威を整理する |
| クロスSWOT | SWOTの結果を使う | 「強み×追い風」など、打ち手を考える |
| 競合比較 | 自社製品の情報と、競合のリスト | 競合と比べた差を見る。次の段階 |
| 質問を作らせる2段階 | 最初は少なくてよい(個人の自己分析向けの型) | 質問に答えながら整理する |
競合比較の型は、はてなベース株式会社の記事、質問を作らせる2段階の型は、MiraLab.inc の記事が紹介しています。出典:はてなベース株式会社「競合比較はChatGPTに任せよう!自社の“本当の強み”を発見し、次の一手を見つける新常識」(2026)出典:MiraLab.inc「ChatGPTで自己分析をする方法とプロンプト!自分の強みを知って就職・転職に生かす」(2025)
役割の指定は、型を問わず共通の部品です。Hakky や Yoom の記事は、「経営コンサルタント」などの役割を与えるよう勧めています。出典:株式会社Hakky「【事例付き】ChatGPTでSWOT分析|プロンプトと注意点」(2026)出典:Yoom「ChatGPTでSWOT分析を作成する方法|カフェ事例で戦略立案まで検証」(2026)
SWOTの型の出典は、マネーフォワードの解説記事です。目的・比較軸・出力形式を決めることが、型の基本とされています。出典:株式会社マネーフォワード「ChatGPTで競合分析を効率化するには?使えるプロンプト例と分析の進め方を解説」(2026)
ポイント
AIの答えを正解にしません。社員や取引先から見た自社の印象と比べて使います。
結論は、当社の公開情報を入れて試すと、AIは例えと強み・弱みを、入れた情報だけから出しました。ただし、一つだけ、入れた情報では確かめられない提案がありました。
試したのは2026年11月2日です。使ったAIは Claude(Opus 5.5)です。前の会話を引き継がない新しい会話で、ツールを使わずに答えさせました。
入れた情報は、当社(株式会社ウツセバ)の公開情報だけです。
入れた情報
出所は、当社サイトの会社情報です。創業年・実績・数字・代表者名・価格は入れていません。
AIの答えは、次のとおりです。文は書き換えていません。長くなるため、一部を省いています。太字の飾りの記号は外しました。
動物の例えは、次のように答えました。
動物に例えると「ふくろう」
- 知恵を持ち、暗い中でも先を見通す動物として知られています。
- 「中小企業向けAI活用支援(カクヤクAIX)」から、AIという分かりにくい分野で、お客様の道案内をする姿を思い浮かべました。
- 「AI活用メディア(AI活用名鑑)の運営」から、知恵をため込み、外に向けて伝える姿も重なると考えました。
強みと弱みは、次のように答えました。
強み
- 相談に乗ることと、知恵を発信することの両方ができる
- 根拠:事業内容に「AI活用支援」と「AI活用メディアの運営」の両方がある
- 見守る相手がはっきりしている
- 根拠:主なお客様が「中小企業」と書かれ、どちらのサービスもその方々に向いている
- 取り組むテーマが一つにまとまっている
- 根拠:主な商品・サービスが、どちらも「AI活用」で揃っている
弱み
- 自社の強みがまだ言葉になっていない
- 根拠:「自社の強みだと思うこと」が記載なし。ふくろうが自分の目の良さに気づいていない状態とも言えます
- いま気になっている課題も、まだ言葉になっていない
- 根拠:「気になっている課題」が記載なし。何を優先して直すべきかが、この情報からは不明です
- 二つの事業がどうつながっているかが見えない
- 根拠:支援とメディアが並んで書かれているだけで、メディアの読者が支援の相談につながる流れがあるかどうかは不明です
次の一手と、確かめる質問は、次のように答えました。
来週から始められる次の一手
- 選ぶ弱み:自社の強みがまだ言葉になっていない
- やること:最近お付き合いの始まったお客様何社かに、「なぜウツセバに相談しようと思ったか」を短く聞いてみる
- 電話か、打ち合わせの最後に少し時間をもらう形で十分です
- 返ってきた言葉を、言い直さずにそのまま書き留めておきます
- 何社分か集まったら、くり返し出てくる言葉を探します。それが「お客様から見た強み」の候補になります
(中略)
答えが当たっているかを確かめる質問
- 社員に聞く:「お客様から一番よく感謝されるのは、どんな場面ですか」
- 強みが本当に「道案内」にあるのかを確かめるための質問です
- 取引先・お客様に聞く:「ウツセバのことを他の会社に紹介するとしたら、ひと言でどう説明しますか」
- 外から見たウツセバの姿が「ふくろう」に近いかどうかを確かめるための質問です
- 取引先・お客様に聞く:「AI活用名鑑を読んだことはありますか。読んで、ウツセバに相談してみようと思ったことはありますか」
- 二つの事業がつながっているかどうか(いまは不明の点)を確かめるための質問です
出力に、数字・料金・実績は出ませんでした。「数字は書かないで」という指示が守られました。入れていない情報をAIが補った所もありませんでした。「記載なし」の項目は弱みとして扱い、分からない点は「不明」と書きました。
一つだけ、入れた情報からは確かめられない提案がありました。次の一手の「最近お付き合いの始まったお客様」です。お客様がいる前提の一般的な提案で、事実ではありません。このように、AIの提案は事実として受け取らず、人が確かめます。
結論は、入れる情報を公開情報に絞り、答えは必ず人が確かめることです。この2つを守ると、最初の一歩として試しやすくなります。
入れてよいのは、ホームページや会社案内に載せている情報です。事業内容、商品・サービス名、お客様の層などです。
入れない情報は、マネーフォワードの解説記事が挙げています。個人情報、取引先の秘密情報、未公開の財務情報、開発中のサービス情報、契約書の全文などです。出典:株式会社マネーフォワード「ChatGPTで競合分析を効率化するには?使えるプロンプト例と分析の進め方を解説」(2026)
アイスマイリーの記事は、会社のアカウントで使うときの注意も挙げています。業務上の機密情報や取引先の情報を混在させないことです。出典:株式会社アイスマイリー「ChatGPT自己分析プロンプト|メモリ機能で強みと価値観を言語化」(2026)
入力前に確かめること
注意
AIの記憶機能は、個人の使い方と会社の使い方を分けて考えてください。迷うときは記憶機能を使わず、毎回情報を入れて頼むのが安全です。
AIの答えには、事実と違う内容が混ざることがあります。数字や固有名詞は、AIの答えのまま使わず、人が裏取りします。
マネーフォワードの解説記事は、AIの出力は下書きと位置づけています。数値と固有名詞は必ず裏取りするよう勧めています。出典:株式会社マネーフォワード「ChatGPTで競合分析を効率化するには?使えるプロンプト例と分析の進め方を解説」(2026)
おすすめは、社員3人に「うちを動物に例えると何?」と聞くことです。AIの答えと並べて比べます。違う所に、AIが見落とした自社の姿が出ます。
AIに任せる所と、人が確認する所の分け方は、会議資料の作成時間を減らす。AIに任せる所と確認する所でも書いています。
1回目の答えで終わらせません。次のように聞き返すと、考えが深まります。
出力の形も指定すると、読みやすくなります。「表で」「箇条書きで」などと頼みます。
AI活用を社長一人から始める手順は、中小企業のAI活用は20.4%、社長一人から始める4ステップにまとめています。
機密に気をつけながら、自社でAIを使い始める手順が分からない社長は、ご相談ください。
外部の支援を頼むかどうかで迷うときは、AIコンサルと伴走支援の違い|選び方と契約前の質問が参考になります。
次のチェックリストで、使う前に確かめてください。
結論は、同じ型を使って、例えや用途を変えられることです。下の3つの頼み方は、当社が書いたものです。試していないので、未試行です。
| 言い換え | 用途 | 書き換える点 |
|---|---|---|
| ① 乗り物に例える | 強み・弱みの別の言い方を引き出す | 「動物」を「乗り物」に変える |
| ② 社員から見た自社 | 社員の見え方を言葉にする | 「自社」を「社員から見た自社」に変える |
| ③ 初めてのお客様への説明 | 商品の伝わる言葉を見直す | 会社の情報の代わりに商品の説明を入れる |
下の「会社の情報」だけを材料にして、自社を乗り物に例えてください。
その乗り物を選んだ理由を、情報のどの部分から考えたかを添えて、3行以内で教えてください。
情報にないことは推測で作らず、分からない点は「不明」と書いてください。
【会社の情報】
- 会社名:[会社名]
- 事業内容:[事業内容]
社員3人に聞いて比べるときに、AIにも同じ問いを出して並べます。
下の「会社の情報」だけを材料にして、この会社で働く社員から見た自社を、動物に例えてください。
その理由を、情報のどの部分から考えたかを添えて、3行以内で教えてください。
情報にないことは推測で作らず、分からない点は「不明」と書いてください。
【会社の情報】
- 会社名:[会社名]
- 事業内容:[事業内容]
下の「商品の情報」だけを材料にして、この商品を初めて聞くお客様に、動物にたとえて説明してください。
やさしい言葉で、3行以内にしてください。
情報にないことは推測で作らず、分からない点は「不明」と書いてください。
【商品の情報】
- 商品・サービス名:[商品・サービス名]
- 内容:[ホームページに載せている説明]
どれも未試行です。答えが出たら、必ず答えは最後に人が確かめるの方法で確かめてください。
結論は、使うときの注意は、情報を絞ることと、人が確かめることの2点です。社長のよくある疑問に、短く答えます。
役立つのは、自社を言葉にする最初の一歩までです。判断は、社員の印象や数字と比べて決めます。
遊びの答えを仕事に使う前の注意は、遊びの答えを仕事に使う前にで説明しました。
ホームページに載っている情報だけなら入れられます。個人情報や取引先の秘密は入れません。
入れない情報の一覧は、入れてよい情報・入れない情報にあります。
答えを正解にしません。聞き返す、入れた情報を足す、人が確かめる、の3つで対応します。
SWOTなど本格的な分析との違いは、SWOTとの違いの表を見てください。
料金や無料枠は変わりやすいため、各AIの公式ページで確認してください。この記事では、料金は取り上げていません。
入れません。社員の名前、取引先の名前、連絡先は伏せて頼みます。名前が要る場面は、AIの答えを受け取ったあとに、人が当てはめます。
どの情報を入れてはいけないかは、入れてよい情報・入れない情報の一覧で確かめてください。
この記事は、Claude で試しました。同じ頼み方は ChatGPT などにも貼れますが、この記事では試していないため、答えの出方は変わることがあります。どれを選ぶか、入れた内容がどう扱われるかは、サービスごとに違い、変わることもあります。使う前に、各AIの公式ページで確認してください。迷うときは、ホームページに載せている情報だけを入れます。
個人のアカウントと、会社の情報を混ぜないようにします。迷うときは使わずに、毎回、情報を入れて頼む形が安全です。
カクヤクAIXは、中小企業向けのAI活用支援です。何から手をつけるか分からない社長は、まずご相談ください。