この記事でわかること
- 「プロンプト」とは、AIへの頼み方の文のことです。取引先用と社員用の年賀状の文面を、一度に頼む文をコピー用に載せます。入れ替える所は5か所です
- 賀詞(「謹賀新年」のような新年のあいさつの言葉)・重ね言葉・句読点・「去年」の4点は、AIに点検表も出させます。ただし最後は人が確かめます
- 日本郵便の発表では、2027年用は引受開始(年賀状の受け付けが始まる日)が12月20日に繰り下がり、元日に届ける差し出しの目安は12月27日です
年賀状の文面をAIに頼むプロンプトを、取引先用と社員用の両方でコピー用に紹介。入れ替えは5か所。Claudeで試した結果と、送る前の確認4点も解説します。

この記事でわかること
AIで年賀状というと画像づくりの話が多く、文面そのものの頼み方は短く済まされがちです。そこで、文面を頼む型を試しました。
他社の記事では、株式会社VOSTが「5パターンほど考えて」と案の数を指定する頼み方を紹介しています。出典:株式会社VOST(DX/AI研究所)「【2026】年賀状を生成AIで作る手順を紹介!サービス例やメリットも」
株式会社GENAIは、送る相手との関係を具体的に伝え、長さとトーンを指定する方法を挙げています。AIの文面に、自分と相手だけが知る話を1文足すことも勧めています。出典:株式会社GENAI「【2026年8月最新】AIで年賀状を無料作成する方法完全ガイド|プロンプト例・デザインのコツ・業務活用まで徹底解説」(2026)
日本郵便が協力したAIの年賀状づくりは、画像を作るものです(くわしくはAIで年賀状の画像もつくれますか?)。
ポイント
この記事は、画像ではなく文面を扱います。取引先用と社員用を一度に頼み、点検表まで出させる頼み方を試しました。
下の文をコピーして、入れ替える所を書き換えるだけで、2つの文面の案が出ます。決まりを最初から条件に入れ、最後に点検表を出させるのが特徴です。
あなたは中小企業の社長の秘書です。2027年(令和9年)の年賀状に印刷する、会社名義のあいさつ文を作ってください。取引先に送る文面と、社員に送る文面の両方を作ります。
【会社の情報】
- 会社名:[会社名]
- 事業内容:[事業内容を1行で]
【社長が自分の言葉で書く部分】
- 昨年のお礼で触れたいこと:[ここは自分の言葉で書く]
- 本年の抱負:[ここは自分の言葉で書く]
角かっこで残した所は、あなたが中身を作らず、そのまま角かっこの形で残してください。会社や人物の出来事、数字、取引の中身は、私が書いていないことを作らないでください。
【作る数】
- 取引先向け:[3]案
- 社員向け:[3]案
- 1案の長さ:[4]行以内
【守る決まり】
1. 賀詞は1案につき1つだけ。取引先向けは「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」のように4文字以上のものを使う。「賀正」「迎春」など2文字の賀詞は使わない。
2. 賀詞を重ねない。「謹賀新年」のあとに「明けましておめでとうございます」を続けない。「新年あけましておめでとうございます」も使わない。「お体にご自愛ください」のような重ねた言い方も使わない。
3. 句読点(、。)は使わない。区切りたいときは改行か空白を使う。
4. 「去年」は使わず、「昨年」か「旧年」を使う。
5. 取引先向けの流れは、賀詞、旧年中のお礼、本年も変わらぬお付き合いのお願い、相手の繁栄を願う言葉、日付(令和9年 元旦)の順にする。社員向けは、お礼、本年への期待、健康と活躍を願う言葉の順にする。
6. 取引先の会社名・個人名・住所は書かない(宛名は別に付けます)。
【出力の形】
最初に「取引先向け」の案を番号つきで、次に「社員向け」の案を番号つきで出してください。
そのあと「点検表」として、各案について上の決まり1〜4を守れているかを○か×で示し、×があればその箇所を書いてください。守れていない案は直した案も添えてください。
赤い箱の「会社の情報」と「作る数」が入れ替える所で、残りは書いてあるとおりに使います。
入れ替える所
[ここは自分の言葉で書く]の2か所は、入れ替えずにそのまま貼ります。AIは中身を作らず、目印のまま返します。文面ができたあとで、社長が自分の言葉に書き換えます。
取引先の担当者名・住所・取引の中身は、プロンプトに入れません。宛名は、印刷のときに別に付けます。
試した範囲では、4つの決まりは守られ、目印も作り替えられませんでした。結果は、Claudeで1回試したものです。ChatGPTなどほかのAIにも同じ文を貼れますが、試したのはClaudeだけです。AIによって答えが変わることがあるので、点検表と人の確認は同じように行ってください。
試したときの条件
以下はAIの答えの抜粋です。手を加えていません。長い所は(中略)で省きました。
1.
謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます [ここは自分の言葉で書く]
本年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げますとともに 貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます
令和9年 元旦 株式会社ウツセバ
1.
あけましておめでとうございます
昨年は[ここは自分の言葉で書く] 皆さんの力に心から感謝しています
本年は[ここは自分の言葉で書く] 皆さんと一緒に挑戦できることを楽しみにしています
健康に気をつけて 今年も存分に力を発揮してください
AIの点検表は、次のとおりでした(6案のうち2案を抜粋)。
| 案 | 決まり1(賀詞は1つ・取引先は4文字以上) | 決まり2(賀詞を重ねない) | 決まり3(句読点なし) | 決まり4(「去年」なし) |
|---|---|---|---|---|
| 取引先1 | ○(謹賀新年) | ○ | ○ | ○(旧年) |
| 社員1 | ○(あけましておめでとうございます/4文字以上の条件は取引先向けだけ) | ○ | ○ | ○(昨年) |
点検表の○×は、AIの自己点検です。私たちも、出力の案を数えて確かめました。
AIの補足にも、気づく点がありました。取引先向けは、決まり5の流れに「抱負」の場所がなく、目印は「昨年のお礼」の1か所だけでした。抱負も入れるなら、1行足してどこかをまとめる必要があります。
社員向けの1つ目の賀詞は、「あけましておめでとうございます」でした。4文字以上の条件を取引先向けだけにしたため、点検表は○です。社員向けにも4文字以上を求めるなら、決まり1に書き足します。
コツは、決まりを最初から条件に入れ、点検表を出させることです。点検表が○でも、送る前に人が確かめます。
GENAI社の記事は、AI任せと分かる文面を避け、自分の言葉を足すことを勧めています。目印の所に、社長の言葉を入れてください。出典:株式会社GENAI「【2026年8月最新】AIで年賀状を無料作成する方法完全ガイド|プロンプト例・デザインのコツ・業務活用まで徹底解説」(2026)
次の表の4点を、文面ごとに見ます。
| 項目 | よくある間違い | 直し方 |
|---|---|---|
| 賀詞 | 取引先に「賀正」「迎春」など2文字の賀詞を使う | 「謹賀新年」「恭賀新年」など4文字以上にする |
| 重ね言葉 | 「謹賀新年」に「明けましておめでとうございます」を続ける。「新年あけましておめでとうございます」と書く。「お体にご自愛ください」と書く | 賀詞は1つにする。重ねた言い方は避ける |
| 句読点 | 「、」「。」を打つ | 改行か空白で区切る |
| 昨年 | 「去年」と書く | 「昨年」か「旧年」にする |
日本郵便のページは、2文字の賀詞は取引先に送る年賀状に相応しくないと説明しています。句読点は、区切りや終わりを意味するため避けるとされています。読みやすくするには、改行や半文字分程度のスペースを使います。忌み言葉には「死」「別」「失」「絶」などがあり、去年の「去」もその1つです。出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「ビジネス年賀状のポイントと注意点【文例付き】」(2026)出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「ビジネスで出す年賀状 やってしまいがちな失敗例」(2026)出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「年賀状に句読点は使えない? その理由や書き方を解説します」(2026)出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「取引先の会社に年賀状を送る時の基本マナー【文例つき】」(2026)
日本郵便の発表では、元日に届けるには12月27日(日)までの差し出しをお願いしています。
日本郵便の発表では、2027年用の引受開始は12月20日、元日に届ける差し出しの目安は12月27日です。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026年12月19日(土)以前 | この日までに出すと、通常郵便の標準送達日数で年内に届いてしまう(元日には届かない) |
| 2026年12月20日(日) | 年賀状の引受開始日(受け付けが始まる日)。昨年までは12月15日だった |
| 2026年12月27日(日) | 元日に届けるための差し出しの目安 |
| 2027年1月1日(元日)と1月3日(日) | 三が日の年賀状の配達日 |
| 松の内(年賀状を送ってよいとされる期間)が明けたあと | 年賀状ではなく、寒中見舞い(松の内明けから立春の前日までに出すあいさつ状)を出す |
出典:日本郵便株式会社「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」(2026)
日本郵便のページは、元日に届けたいときは12月27日の各ポストの最終集荷までに出すよう案内しています。松の内は、一般的に関東は1月7日、関西は1月15日までの地域が多いとされています。寒中見舞いは、松の内が明けてから立春(2月4日)の前日までが一般的です。出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「年賀状はいつから出しても問題ない? 年賀状の受付開始日や投函目安をご紹介」(2026)
段取りは、文面の案を出す、人が確かめる、印刷や宛名づけをする、の順です。印刷にかかる日数は、この記事では扱いません。申し込む先で確かめてください。
喪中の相手への出し方は、資料によって言い方が違います。ここでは断定せず、両方を紹介します。
日本郵便のあるページは、相手から喪中はがきが届いたら、年賀状は出さず寒中見舞いを返すよう案内しています。別のページは、相手の会社で不幸があった場合、会社どうしなら年賀状を出して特に問題はないと案内しています。出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「ビジネス年賀状のポイントと注意点【文例付き】」(2026)出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「ビジネスで出す年賀状 やってしまいがちな失敗例」(2026)
自社が喪中のときについては、All Aboutが説明しています。身内の不幸は私的なことなので、会社関係には原則として欠礼状を出さない、という内容です。私的なやり取りのある相手には出してもよいとされています。出典:All About(オールアバウト)美月 あきこ「ビジネス年賀状、会社宛の書き方マナー・文例」(2024)
どう扱うかは、相手との関係を見て社長が決めます。寒中見舞いの文面を頼む言い方は、言い換えの例に載せました。
次のチェックリストで、印刷の前に確かめてください。
宛名のチェックは、日本郵便のページと All About が挙げる項目です。出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「取引先の会社に年賀状を送る時の基本マナー【文例つき】」(2026)出典:All About(オールアバウト)美月 あきこ「ビジネス年賀状、会社宛の書き方マナー・文例」(2024)
ほかのプロンプトは、ChatGPTでキャッチコピー作り|5案を一度に出すプロンプトと、ChatGPT自社分析プロンプト|6か所埋めて強みを動物で表すにも載せています。AIを社内でどこから使い始めるかは、中小企業のAI活用は20.4%、社長一人から始める4ステップにまとめました。
注意
会社の機密・個人情報・取引先の名前は、AIに入れません。AIの答えは、最後に人が確かめます。
場面を変えた短いプロンプトを3つ載せます。これらはまだ試していません。使う前に、答えを人が確かめてください。
1つ目は、自分で書いた下書きの点検だけを頼む使い方です。
次の年賀状の文面を、点検だけしてください。直すのではなく、問題のある所を引用して理由を書いてください。点検するのは、賀詞が2文字でないか、賀詞や「あけましておめでとう」が重なっていないか、句読点(、。)がないか、「去年」がないか、の4つです。
【文面】
[点検してほしい文面を貼る]
2つ目は、喪中の連絡があった相手に出す、寒中見舞いの文面を頼む使い方です。
私の会社に、[お相手の立場:担当者個人/会社]から喪中のはがきが届きました。年賀状の代わりに松の内が明けたあとに送る、寒中見舞いの文面を[2]案作ってください。句読点(、。)は使わず、区切りは改行か空白にしてください。お悔やみの具体的な言葉や事情は私が書いたことだけを使い、作らないでください。
[ここは自分の言葉で書く]
3つ目は、手書きで添える一言の案を出す使い方です。
年賀状に手書きで添える一言の案を[5]つ作ってください。相手は[同僚/部下/親しい取引先]です。1つは[20]字以内。句読点(、。)は使わず、「去年」ではなく「昨年」を使ってください。私と相手だけが知る出来事は作らず、[ここは自分の言葉で書く]の目印で残してください。
3つ目の相手は、同僚・部下・親しい取引先に限ります。監修者の中川 越氏は日本郵便のページで、高位の相手には添え書きを書かないのが本来の礼儀と説明しています。出典:日本郵便(郵便局のプリントサービス)「【ビジネス編】上司にも失礼にならない年賀状のマナー・書き方・挨拶文の文例集」(2026)
入れません。宛名は、印刷のときに別に付けます。会社の機密・個人情報・取引先の名前をAIに入れない理由は、うまく使うコツと、送る前に人が確かめることに書きました。
最後は人が確かめます。今回の試しでは、句読点と「去年」は点検表のとおりでした。行数も、6案とも指定の4行に収まっていました。ただし1回の結果です。表の4点は確認4点:賀詞・重ね言葉・句読点・昨年で見直せます。
日本郵便は、2026年12月27日(日)までの差し出しを案内しています。12月19日(土)以前に出すと、通常郵便の標準送達日数で年内に届いてしまいます(元日には届きません)。日本郵便も注意を呼びかけています。出典:日本郵便株式会社「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」(2026)
資料によって言い方が違うため、断定できません。喪中はがきが届いたら寒中見舞い、とする案内があります。会社どうしなら特に問題はない、とする案内もあります。
日本郵便が2025年に協力した「#Geminiで年賀状」は、AIが画像を作る使い方でした。2027年用の施策は、詳細が未発表です。画像づくりの手順は、この記事では扱いません。出典:Web担当者Forum(株式会社インプレス)山川 健「日本郵便が「Nano Banana Pro」活用のAI年賀状作成ツール「#Geminiで年賀状」の提供に協力」(2025)出典:日本郵便株式会社「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」(2026)