年頭挨拶 社長の例文|AI下書きの頼み方は入れ替え5か所

年頭挨拶の下書きは、去年のこと・今年やること・伝えたいことを渡して頼めます。コピー用の頼み方と、Claudeで試した結果、自分の言葉に直す手順を紹介します。

この記事でわかること

  • 去年あったこと・今年やること・社員に伝えたいことを箇条書きで渡すと、AIが年頭挨拶の下書きを出してくれます。長さは約3分(ていねい暮らしのメモ帳の目安)を一例にしています。
  • 下書きはそのまま読みません。話し言葉に直し、自分の体験を1つ足し、声に出して時間を計ってから使います。
  • 下のコードブロックをコピーして、[]の所を入れ替えるだけです。未発表の数字、社員個人の名前や評価、取引先の名前は入れません。

年頭挨拶の下書きは、AIに頼めるのか?

頼めます。ただし「材料を渡して文にさせる」頼み方にすると、どこの会社でも言える薄い文になりにくくなります。

仕事始めに社員の前で話す年頭挨拶は、毎年同じ話になりがちです。「何を話すか」より先に「何から書くか」で手が止まる社長も多いはずです。

上位の例文記事は、どれも同じ型を示しています。新年の挨拶、前年の振り返りと感謝、今年の方針、締めの願い、の順です。ただし例文は「どの会社にも当てはまる文」です。自社のエピソードや数字を入れるよう勧める記事はありますが、自社の去年の出来事を材料にしてAIに文にさせる頼み方は、年頭挨拶を扱う上位記事には見当たりませんでした。[出典:言葉工房トム「【中小企業向け】社長の年頭挨拶文って何を書けばいいの?」(2025)][出典:ていねい暮らしのメモ帳「新年の挨拶例文集!社員・取引先に好印象を残す言葉」(2026)][出典:Blog Chronicle「【新年スピーチに悩む社長向け】社員の心をつかむ簡単な挨拶例3選」(2025)]

型は次の4部分です。

部分入れる内容
冒頭の挨拶新年のあいさつと、一緒に迎えられたことへの一言
前年の振り返りと感謝去年あったことと、社員へのお礼
今年の方針・目標今年やることを、具体的に言い切る
締めの言葉社員とその家族の健康と活躍を願う

「AIに書かせると薄い文にならないか」という疑問は、もっともです。第一生命経済研究所のレポートでは、部下の結婚式での主賓挨拶をAIに作らせたところ、最初の指示だと「一般的」な挨拶文になりました。エピソードを加えるよう追加で指示すると、具体的な文章に改善したと書かれています。

同じレポートは、聞き手との関係や過去の経緯の調整は人の役目だとしています。AIは下書き役、仕上げは社長、と分けて考えます。[出典:第一生命経済研究所 柏村祐「DXの視点『AIでスピーチ原稿を書く時代』」(2024)]

長さの目安は、記事によって違います。ていねい暮らしのメモ帳は、約3分・600〜800文字としています。Blog Chronicleは、3〜5分でまとめるとしています。[出典:ていねい暮らしのメモ帳「新年の挨拶例文集!社員・取引先に好印象を残す言葉」(2026)][出典:Blog Chronicle「【新年スピーチに悩む社長向け】社員の心をつかむ簡単な挨拶例3選」(2025)]

ポイント

最初から自社の材料を渡す頼み方にすれば、追加の指示を何度も出さずに済みます。

そのまま使える頼み方(コピー用プロンプト)

下のコードブロックをコピーし、[]を入れ替えて、お使いのAIに貼ります。入れ替える所は5つです。

入れ替える所

  • [会社名と事業の説明]:会社名と、何をしている会社かを1〜2文で
  • [去年あったこと(3つまで)を箇条書きで]:公表済みの出来事を箇条書きで
  • [今年やること(3つまで)を箇条書きで]:今年の方針や取り組みを箇条書きで
  • [社員に伝えたいこと(1〜2点)]:感謝や期待など、社長自身の言葉で1〜2点
  • [話す長さ(例:約3分・600〜800文字)]:話す分数と文字数
あなたは中小企業の社長のスピーチ原稿づくりを手伝うアシスタントです。仕事始めに、社長が社員の前で話す「年頭挨拶」の下書きを作ってください。

【前提】
・場面:2027年の仕事始め。社長が社員全員の前で、立って話します。
・聞き手:自社の社員です。社長の考えを直接聞く場です。
・会社:[会社名と事業の説明]

【材料(この内容だけで作ってください)】
・去年あったこと:
[去年あったこと(3つまで)を箇条書きで]
・今年やること:
[今年やること(3つまで)を箇条書きで]
・社員に伝えたいこと:
[社員に伝えたいこと(1〜2点)]

【作り方】
1. 長さは[話す長さ(例:約3分・600〜800文字)]にしてください。
2. 構成は「新年の挨拶 → 去年の振り返りと社員への感謝 → 今年やること → 社員に伝えたいこと → 締めの言葉(社員とその家族の健康と活躍を願う)」の順にしてください。
3. 話し言葉で、難しい言葉や飾った表現は使わないでください。「頑張りましょう」のような曖昧な言い方は避け、今年やることを具体的に言い切ってください。
4. 上の材料に書いていない出来事・数字・人名は、想像で補わないでください。足りない材料があれば、文の中に[ここに自分の体験を入れる]のように目印を置いてください。
5. 最後に、社長が自分の言葉に直すために、書き足すとよい場所を3つ挙げてください。

会社の機密や、社員・取引先の個人名は、この依頼に含まれていません。書かれていないことは補わないでください。

プロンプトの中の「2027年」は、年が変わる場合は入れ替えてください。

入れてよいのは、すでに社内外に公表している事実と、社長自身の考えだけです。ChatGPT、Gemini、Claudeなど、文章の下書きができるAIに、同じ文を貼って使えます。当社が試したのはClaudeだけで、AIによって答えは変わります。

注意

未発表の売上・計画の数字、社員個人の名前や評価、取引先の名前は入れないでください。

実際に試した結果

当社でこのプロンプトを試しました。下書きは出ましたが、そのままは使えません。目印の所を社長が自分の言葉で埋める必要がありました。

試した材料は、当社の公開情報から作った仮のものです。当社の社長が実際に話す挨拶ではありません。

試したときの条件

  • 使ったAI:Claude(Opus 5.5)。前の会話を引き継がない新しい会話。ツール・検索は使わせていない
  • 試した日:2026年11月4日
  • 会社と事業:当社の運営会社ページの事業内容(カクヤクAIXとAI活用名鑑の運営)
  • 去年あったこと:AI活用名鑑の説明文を言い換えた1つだけ
  • 今年やること:カクヤクAIXのページの説明に、サービス名を足した1つ
  • 社員に伝えたいこと:社長本人の気持ちは作れないため、目印のまま入れた
  • 話す長さ:約3分・600〜800文字

AIの下書き(抜粋)

AIの答えは書き換えていません。短くするため、(中略)にした所があります。

みなさん、あけましておめでとうございます。新しい年を、こうしてみなさんと一緒に迎えられて、うれしく思います。今年もよろしくお願いします。

まず、去年の振り返りです。
去年、私たちは中小企業の社長に向けたメディア「AI活用名鑑」で、AIで減らせる仕事と、その始め方を紹介してきました。伝え方は二つ。出典のある数字と、実名の事例です。この二つで、記事を一本ずつ出してきました。
[ここに自分の体験を入れる:去年の記事づくりで、自分の心に残った場面]
どの記事も、みなさん一人ひとりの仕事があったから世に出せました。本当にありがとうございました。

次に、今年やることです。
今年は「カクヤクAIX」で、中小企業の業務にAIを組み込み、現場に定着するまで伴走します。
AIを入れて終わりにはしません。お客様の現場で、毎日の仕事として使われるところまで、一緒に進めます。
(中略)
[ここに今年の具体的な目標を入れる:例えば、いつまでに、どんなお客様と、何をするか]

最後に、みなさんに伝えたいことがあります。
[ここは社長が自分の言葉で書く:社員に伝えたいこと(目安150〜250文字)]

この一年が、みなさんとご家族にとって健康な一年になること。そして、みなさんがそれぞれの持ち場で力を出し、活躍できることを願っています。
今年一年、どうぞよろしくお願いします。

AIは最後に、「書き足すとよい場所」を3つ挙げました。去年の振り返り、今年やることの中身、社員に伝えたいこと、の3つです。

手を入れた所

この下書きで、人が手を入れる所は3か所の目印です。目印は、AIが材料にないことを想像で補わなかった印でもあります。

確かめた点結果
入力にない出来事・数字・人名出力に入っていない。足りない所は目印[]で残っていた
「頑張りましょう」のような曖昧な言い方出力の文中には出ていない
文字数AIは「目印を除いた本文は約550文字」と書いた。これはAIの自己申告で、数えて確かめていない
読み上げの時間声に出して計っていないため、書かない

うまく使うコツと注意

コツは3つです。材料を渡す、自分の言葉に直す、人が最後に確かめる、の3つです。

次の図が、年頭挨拶を作る流れです。

① 材料 箇条書きにする 去年あったこと 今年やること 伝えたいこと ② AI 下書きを作らせる 材料だけで 文にする 想像で補わない ③ 社長が直す 話し言葉にする 文末を直す 自分の体験を 1つ足す ④ 本番の前 時間を計る 声に出して 読み上げる 約3分は一例
材料を渡して下書きを作らせ、自分の言葉に直し、声に出して時間を計る、の順で進めます。

材料の渡し方

去年あったこと、今年やること、社員に伝えたいことを、箇条書きで渡します。材料が具体的だと、一般的な文になりにくくなります。第一生命経済研究所のレポートでも、部下の結婚式での主賓挨拶で、エピソードを加える指示により文章が改善しています。[出典:第一生命経済研究所 柏村祐「DXの視点『AIでスピーチ原稿を書く時代』」(2024)]

自分の言葉に直す3手順

AI総合研究所(運営:LinkX Japan株式会社)の記事は、生成された原稿をそのまま読み上げず、自分のエピソードや感情を加えるよう勧めています。次の3つの手順で直します。[出典:AI総合研究所「ChatGPTでスピーチ原稿を簡単に作成!シーン別のプロンプトを紹介」(2025)]

話し言葉に直す

文末を、自分がふだん話す言い方に寄せます。一文を短くします。難しい言葉はいりません。

自分の体験を1つ足す

試した結果の下書きでも、最初の目印は「自分の体験を入れる」所でした。去年の仕事で心に残った場面を、一言入れます。

声に出して時間を計る

長さは、ていねい暮らしのメモ帳の目安なら約3分です。Blog Chronicleは、10分を超えると集中力が途切れる可能性があるとしています。[出典:ていねい暮らしのメモ帳「新年の挨拶例文集!社員・取引先に好印象を残す言葉」(2026)][出典:Blog Chronicle「【新年スピーチに悩む社長向け】社員の心をつかむ簡単な挨拶例3選」(2025)]

避けたい言い方と仕上げの点検

ていねい暮らしのメモ帳は「厳しい年になりそうですが」「頑張っていきましょう」「例年通り進めていきます」を、Blog Chronicleは「昨年は失敗が続きました」のようなネガティブな表現や「みんなで頑張りましょう」のような曖昧な目標を、避けたい言い方に挙げています。[出典:ていねい暮らしのメモ帳「新年の挨拶例文集!社員・取引先に好印象を残す言葉」(2026)][出典:Blog Chronicle「【新年スピーチに悩む社長向け】社員の心をつかむ簡単な挨拶例3選」(2025)]

言葉工房トムは、自社の抱負だけで終わる挨拶を避けるよう書いています。仕上げに、AIへ「聞く社員の立場で、分かりにくい所を教えて」と頼むと点検できます。[出典:言葉工房トム「【中小企業向け】社長の年頭挨拶文って何を書けばいいの?」(2025)][出典:AI総合研究所「ChatGPTでスピーチ原稿を簡単に作成!シーン別のプロンプトを紹介」(2025)]

次のチェックリストで、本番の前に確かめてください。

  • 声に出して時間を計った
  • 数字は、すでに公表したものだけである
  • 社員個人の名前や評価が入っていない
  • 取引先の名前が入っていない
  • 自分の体験を1つ足した

この記事は、社員の前で話す文だけを扱います。ブログに載せる文や、取引先に送る文は、場面が違うので別に作ります。

注意

会社の機密・個人情報・取引先の名前をAIに入れないでください。AIの答えは、最後に必ず人が確かめてください。

言い換えの例

場面に合わせて、頼み方を変えられます。[]の所を入れ替えて使います。

下書きを話し言葉に直す頼み方です。

次の年頭挨拶の下書きを、話し言葉にして、一文を短くしてください。文末は私がふだん話す言い方に寄せてください。新しい出来事や数字は足さないでください。
[下書きを貼る]

聞き手の目線で点検する頼み方です。

次の年頭挨拶の下書きを、社員の立場で読んでください。分かりにくい所、長い所、曖昧な所を、3つ教えてください。
[下書きを貼る]

同じ材料から、社内掲示向けの読み物を作る頼み方です。

次の材料から、社内掲示に載せる読み物を作ってください。長さは[文字数]文字くらいで、材料にないことは足さないでください。
[去年あったこと・今年やること・社員に伝えたいこと]

よくある質問

年頭挨拶は何分くらいが目安ですか?

ていねい暮らしのメモ帳は約3分・600〜800文字、Blog Chronicleは3〜5分としています。会社の規模や場面で変わるので、まず声に出して計ってください。詳しくはうまく使うコツと注意で説明しています。[出典:ていねい暮らしのメモ帳「新年の挨拶例文集!社員・取引先に好印象を残す言葉」(2026)][出典:Blog Chronicle「【新年スピーチに悩む社長向け】社員の心をつかむ簡単な挨拶例3選」(2025)]

AIに書かせると薄い文になりませんか?

第一生命経済研究所のレポートでは、部下の結婚式での主賓挨拶をAIに作らせたところ、最初の指示だと「一般的」な文になりました。自社の去年の出来事と今年やることを材料に渡し、自分の体験を1つ足してください。[出典:第一生命経済研究所 柏村祐「DXの視点『AIでスピーチ原稿を書く時代』」(2024)]

売上や社員の名前をAIに入れても大丈夫ですか?

入れないでください。公表済みの事実と、社長自身の考えだけで頼みます。入力の扱いは、お使いのAIの規約と社内ルールで確かめてください。

AIの文をそのまま読んでもよいですか?

勧めません。AI総合研究所の記事も、生成された原稿をそのまま読み上げず、自分のエピソードや感情を加えるよう勧めています。この記事では、話し言葉に直し、自分の体験を足し、声に出して時間を計ってから使う手順にしています。[出典:AI総合研究所「ChatGPTでスピーチ原稿を簡単に作成!シーン別のプロンプトを紹介」(2025)]

どのAIで試せばよいですか?

文章の下書きができるAIなら、同じ文を貼って使えます。当社が試したのはClaude(Opus 5.5)だけで、AIによって答えは変わります。この記事の試した結果は、前の章に書いたAIと日付のものだけです。

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